「成功の循環モデル」の落とし穴

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「成功の循環モデル」の落とし穴

私のコンサルティングの
ベースの考え方になっている、
石見式チームビルディング。

学んでから3年が経とうとしていますが、

現在も毎月1回
チームビルディングに関わる
インプットをしています。

先月・今月は
ストレングス・ファインダー
について学びました。

その中で、

強みであるがゆえに
私の中であまりにも
あたり前のことを

きちんと説明していなかった
ことに気づきました。

「成功の循環モデル」の大前提とは?

今日はそんなお話です^ ^

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今回の学びは、

書籍

『さあ、リーダーの才能に目覚めよう
ストレングスリーダーシップ』

をベースに進められました。

その中で
私の目に留まったのが、

大きな成果をあげる
強固なチーム
の5つの特徴

でした。

—————————————-

■大きな成果をあげる強固なチーム
の5つの特徴

1.結果を重視する
だから意見が対立してもチームが壊れない

2.組織にとって最善のことを優先し行動する

3.仕事と同じように私生活にも真剣に関わる

4.多様性を受け入れる

5.才能をひきつける

—————————————-

ちょうどお客様先で

「成功の循環モデル」について
話したばかりだったこともあり

「結果を重視する」

という言葉が
引っかかったのです。

成功の循環モデルでは、

「結果の質」から入ると
バッドサイクルに入ってうまくいかない

と提唱されているからです。

もちろん
言いたいことは
感覚的にわかります。

なのですが

言葉として
同じ言葉が
否定的に使われていることに
違和感を感じたのです。

あれ?

結果の質から
入ったらいけないのだよね?
と。

では、改めて
「組織の成功循環モデル」
とは・・・

マサチューセッツ工科大学の
ダニエル・キム教授が
提唱している理論で、

組織が成果を上げ続け、
成功に向かう過程やしくみを
明らかにしたものです。

その過程は

1)関係の質

2)思考の質

3)行動の質

4)結果の質

5)関係の質

です。

つまり

成功や成果といった
組織としての「結果の質」
を高めるためには、

一見遠回りのように
見えるけれど

組織に所属するメンバーの
「関係の質」をまず高める
必要がある。

組織の
「関係性の質」が高まると、

個人の
「思考の質」や「行動の質」も
よい方向に変化して、

「結果の質」の向上につながる。

良い結果が出ると、
メンバー間の信頼が深まり、
さらに「関係の質」が
向上していく。。。

このグッドサイクルを回すことが、
組織に持続的な成長をもたらしていく
という考え方です。

もう少しだけ
具体的にお伝えすると、

1)「お互いに尊重し、一緒に考える」
ことで関係の質が高まり、

2)そこから「気づきがある、面白い」
と思考の質が向上します。

3)その結果、行動の質が向上し、
「自分で考え、自発的に行動する」
ようになり、

4)結果として、
「成果が得られる!」
と結果の質が高まります。

5)さらに関係の質が向上し、
「信頼関係が高まる」

という流れです。

注目すべきは

関係の質の
「お互いに尊重し」
というところです。

お互いに尊重する
というのは、

自分と相手が違う場合に
起こることです。

つまり、

「人と人は違う」

という前提の上に
この理論が成り立っている

ということです。

成功の循環モデルは
アメリカで
考えられたものです。

アメリカは
日本以上に多様な人材がおり

・多様であること
・人と人は違う
があたり前の社会です。

一方、
日本はというと・・・
「同質である」が
前提に来るでしょう。

もちろん今は変わりつつあります。

それでも、無意識でいたら
同質であることが
先に来るでしょう。

そこで
思い出してもらいたいのが

石見式チームビルディングの
【成果の出るチームの方程式】です。

チームの成果=
人(人材力)×仕組み(組織力)×関係性(関係力)

です。

生産性を高めるポイントは
「強みを発揮すること」です。

例えば仕事で
得意なものに取り組むのと
苦手なものに取り組むのとでは
そもそもパフォーマンスの
発揮具合が違います。

得意なことであれば、

時間も早いし
気持ちも前向きに
取り組めるはずです。

ですから、

人と人は違う
という前提に立てば、

結果を出すために
人によって行動が変わって
当然なのです。

違うやり方をしたとしても
その人の得意なやり方であれば
早く結果に近づきます。

それが、
結果の質に着目して
起こることは・・・

1)結果の質
「成果が上がらない」
という状態に対して

2)関係の質で、これが正しい、といった
やり方の「対立、押し付け、命令」
が起こります。

3)結果として思考の質が低下し
「面白くない、受身で聞くだけ」
となり、

4)行動の質も
「自発的・積極的に行動しない」
といったことが起こります。

5)結果として、
「結局、さらに成果が上がらない」
と、結果の質の低下になります。

結果の質に着目することで
人と人は違う
という事をわすれて

「行動/プロセス」をコントロール
しようとしてしまうことです。

あなたのやり方が良くない
これが正しい!
結果が出ないのは
やり方を間違っているからだ、と。

これがバッドサイクルを
生み出す根源です。

つまり、
結果の質を高めること自体
が悪いのではなく

結果の質にこだわることで
「プロセスをコントロールすること」
がNGなのです。

それもこれも、

人と人は違う
前提に立てば、

実は起こらないこと
だったりします(笑)

そうなれば
どこから始まっても一緒?
となりそうですね(笑)

実は私自身の
ストレングス・ファインダーの
1番目が

個別化

ということで

私の中で
「人と人は違う」は
あたり前のことなのです。

そのことに気づかず

「尊重する」という説明だけで
理解してもらえていると
考えていたことに気づきました。

もちろん理解している方も
いらっしゃるでしょう。

上述の
チームの成果の方程式や、

「人と人は違う」
ということも
お伝えしているので、

それらと合わせて
理解している方もいるでしょう。

一方で、

その最も重要な大前提を
成功の循環モデルの話の中では
強く伝えていないので、

人と人は違う
という前提が抜けた状態で

単に「関係の質」からスタートだ!
とコミュニケーションを増やす
ということをしたとすると・・・

実はうまくいかない、
という事が起こることを
学びの中で理解しました。

何においても
まずは「人」が基点となり

その前提は
「人と人は違う」ということ。

このことを
今日は強くお伝えしました!

最後まで読んでいただき
ありがとうございます^ ^

次回をお楽しみに♪

 

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