異文化に触れると世界が広がる!

Y社への想いに区切りを付けることができた、留学の経験。そのほかにも人との出会いにとても恵まれていた、と懐かしそうに語ってくださいます。

人生のターニングポイントは、シェアハウスで海外出身の方々と一緒に住んだこと、でしょうか。留学とは別に、一時期シェアハウスに入居していたことがありました。でも元を辿ると留学がターニングポイントなのかもしれません。
留学してホームステイして、海外のいろいろな人とつながって暮らした経験がなければ、シェアハウスに住もうとは思わなかったかもしれません。

留学で私が参加したクラスは何故かサウジアラビア人の人が多くて、日本人は一人もいませんでした。かろうじて中国人が一人いて、アジア系は私も入れて二人だけ。海外の子たちは、クラス内で母国語NGなのに母国語で話しまくっていて、先生に減点されて「ぎゃー!」みたいに言ってました(笑)。

クラスメイトやホストファミリーの皆さんが私のことを受け入れてくれたのが、とても嬉しかったんです。私はサウジアラビアの女性のようにスカーフ巻いていないし、英語もサウジ語も話せないけれど、遊びに行こうって誘ってくれたりして。車で迎えに来てくれるんですけど、いざ乗るとすっごいやんちゃな運転なんです(笑)。
いつも「Yui!」って気軽に呼んでくれたから、私も安心してコミュニケーションすることが出来ました。お互いの名前をお互いの母国語で書いて、変な表記だねってゲラゲラ笑ったり。自分が知らないことでも怖くない、知るといいことがある、視野が広がるんだと教えてもらった気がします。

 

そもそも自分が持ってる価値観も、自分で作って自分で縛ってるだけなんですよね。そういうのにこだわらなくていいんだと思えたから、T社にアルバイトで入ろうって思えたのかも知れません。
シェアハウスでも、知らないものを受け入れると言うか、例えばキッチンや洗面所の使い方で、自分の価値観と違うこともあります。その時に「あれ?」って思っても、すぐにあれダメこれダメというのではなく、別に良くない? と受け入れるようになりました。
異文化を知って自分の視野が広くなって、許容範囲も広くなったことが、私の大きなターニングポイントだった思います。

 

 

働くこととは責任を負うこと、期待に応えること。Y社の頃からの苦い経験も含めたすべてが大切で必要なことだった、それらを大切にしたい、と語ってくださった安達さん。悲しい辛い経験とも真摯に向き合い、自分の心のペースに合わせて一歩ずつ乗り越えていったからこそ、今の仕事が楽しいと感じることができるようになったのだそう。これからもいろいろなことを経験し、自分の物にしていきたい、と話す様子が、著者にはとても眩しく感じられたのでした。経験という飛行機に乗って、安達さんが見る世界はこれからもどんどん鮮やかに広がっていく事でしょう。
(文章・写真:吉田けい)

 


安達さんに聞いた
10年後、20年後のセルフイメージ



 

 

 

 

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