あの頃に足りなかったものは……
T社で着実にキャリアアップしていく安達さん。職種が変わり、Y社の頃をよく思い出すようになったそうです。
実は昨年から環境が大きく変わり、現在は社員のトレーニングを日々受けています。T社にアルバイトとして入社した時、将来挑戦できたらいいなと夢に見ていた仕事なので、ここまでやってきて本当に良かったなあとしみじみしてしまいますね。
今までは現場のオペレーションに自ら入ることが主な業務でしたが、オペレーションの円滑化や、売上アップの仕組みづくりなども取り組み、会議に参加して自分の案を提案したりもします。
売上アップや効率化など、ゴールは同じでもやり方は人や状況によって全然違うんですよね。それらを発案して、良い軌道に乗るサポートができるよう、自分の視野拡大を意識しながら毎日過ごしています。
環境が変わってから、Y社のことを思い出すことが増えました。それまでは全然忘れてました(笑)。
今思い返すと、Y社で働いていた頃は余裕がなかったんですよね。好き嫌いというより、やらなきゃという気持ちだけ強くて、でも能力がないから出来なくて、努力の方向性も間違ってて──それでいっぱいいっぱいになっていました。
Y社の仕事は、ある程度自分で見通しを立ててこなしていく中で、突然イレギュラーの仕事が降って沸いてくるようなことがあるんですけど、そういう時に完全に先輩や同僚に頼りきりになってしまっていました。
そこで先輩たちを見て、自分もどうにかしようと学べばよかったんでしょうけど、助けてもらって乗り切れて、ああよかった、ありがとうございました、で終わってしまっていた。Y社が好きっていう気持ちだけ強くても、課題に対処していく術を知らないといけなかったんですね。
まだトレーニング中ですけど、今の仕事でも同じように、イレギュラーをレギュラーとして捉えて対処することが求められます。そのために、どんな状況でも冷静に行動する力を養えるよう、日々勉強中です。そうすると、Y社にいた頃の自分のダメなところもよく見えるようになったなと感じています。
今でも頭の切り替えが遅いのでいっぱいいっぱいになることもありますけど、Y社で大変だった頃の気持ちを思い出すと、少しずつ対処できるようになってきたかなと感じています。Y社の仕事も、今のような気持ちで余裕をもって取り組めていたら、もっと上手くできて、もっと好きになれていたのかもしれません。
Y社の頃はそんなこと考えもしなかったです、その余裕がありませんでした。今アルバイトを経て社員になったからそう思えるようになったんでしょうか。自分に与えられた役割は何なのか、それを全うするにはどうすればいのか、いつもそんなことを考えながら仕事をしています。自分の役割をきちんと全うして、周囲の信頼を得て仕事をしていきたいです。
この先トレーニングが進めば、役割や責任の意味を理解し、それに見合う行動ができるように求められる場面が増えると思います。いろいろなシーンにしっかり対処できて、「あなたに任せて良かった!」と言ってもらえるようなことが信頼なんだと思います。
働くことって生きることで、お金を稼いだり、人と出会うことももちろん大切なんだけれど、トレーニングをしたり、辛い経験をすることも絶対必要だと思います。そうした経験があるから、今の自分になれたというか……今までの経験も大事にしたいし、これからももっともっといろいろなことを経験していきたいです、そうしなければいけないと思います。