働く人をみてきて、働いてみて
社会人になって程ない、ともいえるフレッシュな小川さんですが、学生時代から自分で考え自分で動き、様々な人とかかわりながら活動をしてきました。働く人として影響を受けた人や、今自分でプロジェクトのリーダーとなっての心持ちなどもお聞きしました。
両親は働いていたのですが、働く姿は直接に見られないし、小さい頃は特に両親が働いていること自体をよくわかっていなかったかもしれません。
仕事をする人としては部活の中高の部活の顧問の先生が身近だったかな、と思います。中高の顧問の先生は仕事として学校の先生をしていますけれど、それ以外に部活の顧問だから、しかも強豪校だったので四六時中ほぼ毎日面倒を見てくれる。その熱量というか、多分好きだからやってくれていたのだと思うけど、「本気だな」と思わせてくれました。かっこいいな、と。
働く人として初めて意識して「かっこいい」と思えたのは大学の社会教育主事の先生です。その頃から多分、世間の見方というか、こういう働き方もあるのか、というきっかけになったのがその先生です。
その先生は大学の非常勤講師をやりながらも研究や発表をされていて、それとは別で、お子さんを連れながらお仲間と一緒に自身の活動もされていました。自分でやりたいことを仕事として展開していくというスタイルを、始めて見せていただいた方だと思います。
今は自分の職場や活動を通じて、この方の働き方は素敵だなという方ばっかりで。女性だからお母さんになってからの働き方、というのももちろん考えますが、こどもも一緒に社会活動に参加して自分の姿を見せてあげたりとかは自分もしてみたいと思います。
一緒に活動を続けていくメンバーとは、そこはやっぱりチームビルディングじゃないけれど、関係性は大事ですね。長期でやろうと思えば思うほど、それぞれやりたいこともあるし、関われる度合いもある。できることとできないことが当然あるし。
私は世界観が強めのタイプなので、自分の叶えたい世界観と、周りの人の幸せをうまく融合させていく必要もある。そこは、楽しくもあるし、難しいところでもあります。
特にこれが仕事となった時、その人の時間を使った分どれだけ事業として成果が出せるのかということをもちろん考えるので、夢とか世界観とかだけじゃなく、マネタイズが必要になります。
世界観が強めといったけれど、やっていることはみんなにとっての居心地の良い場所を作ることだから、そこはグループや事業のカラーにあった拘りにシフトします。例えば、えんがわ家のチームを決めるときも、えんがわ家のカラーに合うかな?暮らしのラボっぽいかな?という基準は自分の中にあります。その辺りは感覚ですね。運営チームにはある程度、考え方に一貫性が必要だけれど、場に来る人は自由であってほしいというのは、今の職場から学んだことだし、継承していきたいところです。