アメリカ旅行に20代後半くらいに初めて行ったんですけど、そこで人生観が180度変わったんですよね。それくらいインパクトがありました。
その時は、初めて行く旅行で何度もいける旅行じゃないと思っていたので、なるべくたくさんのところを回りました。そのどこでも、「アメリカ人てなんてあったかいだろう。どんな職種の人でも笑っているな」と感じる体験をしたんです。
特に印象に残っているのはタクシー運転手。僕の日本でのイメージだと、つらい職種のイメージがあるんですよね。消極的な理由でその職業に就いたのかな、とか、嫌なこと多いだろうな、と。感情職業の代表例だと思うんです。
アメリカに行ってタクシーの運転手と話をするとすごく楽しそうに生きているんですね。「収入はそんなにないけど家族がいて楽しく生活しているよ。だからハッピーなんだ。」と。それがすごく衝撃的で。ああ、収入とハッピーはそれほど関係ないんだなぁって思ったんですよ。

今年のアメリカ旅行でのワンショット

そういう生き方があるんだったら、大企業に勤めて収入を安定させることに何の意味があるんだろうって思ったんですね。

それと同時に、生き方を選ぶのに国って関係あるのかなって思ったんですよ。地球には70億の人間が地球にいるのに、幸せの形を国境で区切ることはナンセンスなんじゃないかと。「そうやって人生を選べるんだ。どうすれば幸せになれるのかを今までの価値観だけで考える必要はないじゃないか。」と。
自分が幸せになるためにはどうすればいいんだろう。やっぱり自分で考えていかなきゃだめだよね、という風に考えるようになったんです。

これは外にでて初めて感じたこと。日本の中にずっといたらわからなかった。自分に合う幸せを見つける可能性があるなら、一歩外に出て「自由に自分の生き方を選択できる」ことを、知るべきなんじゃないかなと思います。一人ひとり、その人が本当にハッピーな人生を考えなきゃだめだよね、というところですよね。

僕は途中でコーチングも勉強しているのですけれど、コーチングはその人の強みや望み、願望とかをすごく大事にするので、そういう学びや、アメリカで実感した考え方が掛け合わさって今のような考え方になっていったと思います。
そういう体験や学びがあって、ワークライフバランスにつながっていると思います。

一歩外に出てみたから知ることができた「幸せ」の幅広さ。既存の一般的な価値観を今まで自分自身も持ち、その中にいたのだということ。しかし、「自由」に「自分」で「自分」の幸せを選んでいけばいいのだ、と初めてのアメリカ旅行で気が付いた飯島さん。

これから80年100年生きる中で、新卒から定年が前提で苦労を乗り越えてやっているけれど、苦労が前提の40年というのはもうナンセンスなんじゃないかと思います。
一人ひとりがどう生きてどう死にたいか、それまでにどう人生を楽しみたいのか。それを選ぶのは本人であるべきだし、自由に選んでいいと思う。
しかし実際は、自由も考える機会もなく育ってきているからこそ、例えばワークライフバランスが自分のキャリアや、その仕事をしながらどんな人生を歩んでいきたいかを考えられる、きっかけになると思います。選んだ答えが違ったとしても自分の選択なら修正がちゃんとできるはずなんです。
一人ひとりが自分で選んで、働いて、生きていくことこそが健全な生き方だと思う。それが僕がワークライフバランスにこだわる理由の一つなのだと思います。

 

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