野望はいっぱいあって。お金と時間との相談にはなるけれど、まだまだ学んでみたいことが自分の業務にも付随してたくさんあります。
現在の職場はキャリアアップに対するサポートも手厚くて、まだ入社したばかりなのにこの夏もがん就労に関するセミナーに参加させてもらえることになっているんですよ。そういったこともそうですね。個人的にも大学で科目履修をしたり、数年後には大学院にも、という気持ちもあるんです。
趣味の時間も欲しいので、最近クラリネットを習い始めたんですよ。子どもたちが大きくなったら、子どもたちはもう自分の時間。その時の自分のために何かしたいな、と思って。また始めたばかりでドレミファソラシドが出せるくらい。でもゆくゆく吹けるようになれたらいいなぁと思っています。
地域活動は絶対にしたいと思っています。今は仕事もあって、まだ地域に頼る立場ではあるのですが、住んでいる地域が街づくりの活動がとても盛んで、登下校の見守りをしてくださる方がいたり。そういう方のおかげで自分が安心して仕事ができるのだと思っているので、時間ができればそれを返していきたいと思っています。
世話焼きだったという少女時代から、誰かのロールモデルになりたい、今していただいていることをいつか返したい、という思いへ。誰かのために、というところに最大のモチベーションを置かれているように感じる栗田さんのお話。
ほかの人からはつまずきがないように見られるようなのですが、そんなことはないんです。中学校でも人間関係ですこしつまずいて、高校では勉強で、大学でも保健師になるのに壁があったり。就職してもすぐに結婚・出産があり、これはつまずきではないかもしれませんが最後の出産は予想外の双子。そういったつまずきは常にありました。
でもそれを乗り越えると結果オーライになっているんですよ。つまずいたからこそ学べることもあったし、今に繋がっていることも多々ある。子育ても早かったけど、その分子どもたちは早く自立するし、定年を迎えてのセカンドキャリアだけでなく、その前にもまた新しい人生もあるかもしれないな、と思います。
私のモットーは「人にはやさしく、自分には厳しく」なんです。自分がつらい思をして乗り越えてきちゃうとついつい人に「私はこれくらいの思いをして乗り越えてきたんだから。」と、ね。後輩にアドバイスするときなんかに言ってしまいたい気持ちもありますよね。でも私は逆に、自分がつらい思いをして乗り越えてきたから、辛くならないように、じゃあ、私は何をしてあげられるのかなっていう風に考えたい。でも自分には厳しいですよ。
「つまずき」はあっても結果オーライになっている。そう話す栗田さんの表情には、凛としてどっしりと揺るがない強さとやさしさが映っているようです。数々のつまずきを「結果よかった」と思えるのは、ひとつひとつの「つまずき」をしっかり受け止め、乗り越える方法を探し、あきらめずに実践してきたたゆまぬ努力の結果だからなのだなぁと、納得させられます。
やるなら楽しくやろう、誰かの役に立とう、と自分のモチベーションをコントロールしながら、自分だからできる道を選び歩んでいる栗田さん。これからますますご活躍の幅が広がり、たくさん後輩の素敵なロールモデルになられることでしょう。応援しています!
栗田さんに聞いた 10年後、20年後のセルフイメージ