メイクは人を美しくすることの究極

~心地よくて、リラックスできて、安心できる美容を目指して~

黒沢かんな(くろさわかんな)さん

東京都在住。幼少期から化粧品店兼エステサロンを営む祖母の影響を受け、美容に興味を持つ。大学時代は美容部員、化粧品の商品企画や広報・PRのアンバサダー活動、美容メディアのライター業務やイベントの企画・運営に携わる。卒業後はメディア運営企業へ就職、大手女性メディアの運営に携わる。在職中に美容学校を卒業。現在、平日は美容のプロの方を対象にエステや肌理論の講習、土日は一般の方を対象にメイクを実施している。「美しい人」とは“自分らしく自信を持って生きている人”と定義し、その人の生まれ持った魅力を開花させるためのメイクを提案している。


憧れのポータルサイトとの出会い

おばあ様の影響で、子どもの頃から美容が好きだったという黒沢さん。彼女の美容のキャリアは、新卒で就職する前からすでに始まっていました。

私の祖母が化粧品店兼エステサロンを経営しており美容に触れる機会が多かったせいか、子どもの頃からずっと美容が好きでした。小さい頃、祖母の化粧品とエステのお店に行くと、いろいろな人がキラキラした表情で帰っていく姿を見た時が印象的でした。まだ子どもだったから、見てはいけない、知ってはいけない大人の世界観のような気がして、お客様の様子を見るとドキドキしました。すごいキラキラ輝いていて、何だろうこの空間、不思議! って。美容って素敵だなと思ったきっかけだと思います。

小学校の時に家族で海外旅行に行った帰り、祖母にデパートの化粧品売り場に連れて行ってもらって、好きなもの買ってあげるよ、と言ってもらいました。子ども心に、こんな高いもの買っていいの!? と手に汗かきましたね。それで、グリッターで、キラッキラのマニキュアを選んで買ってもらった時に、なんだかすごく、ふわぁーってなりました。なんて可愛いんだろう、というトキメキ感でしたね。その時の高揚感、綺麗になるんだという気持ちは、今につながっていると思います。

高校で進路を考える時、当初は大学進学せずにメイク学校に行きたい、海外で勉強したいと思っていたのですが、両親に反対されてしまいました。それで1年ほど勉強して、無難な大学に進学し、1年間シンガポールの留学もしました。就活など今後のことを考える時期になり、大学生という今の立ち位置から自分が社会でどうやって勝ち抜いていくのかを考えると、やっぱり美容がやりたいと思いました。

最初はボディクリームが有名な自然派化粧品ブランドのS社の美容部員のアルバイトを始めました。S社のショップでもメイクのタッチアップもできるんですね。しばらくは楽しく務めましたが物足りなくなって、次は香水を扱うP社のアンバサダーになり、商品のPRをしたり、イベントを運営して集客を担いました。アンバサダーの活動を通し、メディア関連の仕事もいいなと思うようになりました。
メディア関係で何か良いアルバイトはないかなと探していたところ、P社のイベント運営時、美容メディアを立ち上げたN社の社長である女性とお知り合いになり、これだ! と思いました。その社長に直接お会いいただいて、「ここで働かせてください、お給料なくてもいいです」とお願いしました。結局お給料はいただいたのですが、イベント運営や報告、アンケート調査など、ライターとしてお仕事をさせていただきました。本当にいろいろやらせていただいていくうちに、私は美容が好き、美容の技術も挑戦してみたい、広告も好きなんじゃないかな、と就活の方針が定まってきました。美容に関する記事を書くのも楽しいし、キャッチコピーというほどではないですけど、言葉で人に伝わるのが面白いな、と感じました。

N社でのアルバイトは本当に楽しくて。当初はN社に就職しようと考えていました。そうすると美容系のフリーライターという事になります。イベント運営などでいろいろな人に出会ってきた中で、フリーランスの方ともつながりができましたが、新卒からフリーランスはあまり良くないのではないかなと思いました。信頼の問題などもありますしね。そこで化粧品メーカーとメディア関連にエントリーすることにしました。
ただ私、当時はなかなかぶっ飛んでいまして。髪の毛がものすごい金髪のまま就職活動していたので、かなり落ちました。「自分らしい格好で来て」と言われたのを真に受けて派手な私服で行ったら、他の人はみんな就活のリクルートスーツを着ていて、焦ったりもしました。好きな化粧品メーカーにエントリーしたものの選考で落ちてしまって、他の化粧品メーカーも受けようかとは思えませんでした。本当にそこの化粧品が好きで、そこに一番行きたかったんです。でも落ちてしまった、次はどうしようと考えた時、メーカーの立場だと、本当は良くない商品でも「この商品はとてもいいです!」と販売しなければいけない側面もあるのではと思い至りました。一方メディア系なら、第三者視点で「この化粧品がおススメ」など発信できるのではないか、という予感がしました。

当時はキュレーションメディアが大流行していた頃で、記事内容の正確性について炎上してメディア閉鎖になるようなニュースもありました。なので新進気鋭で規模が小さいベンチャーよりは、ある程度大手が運営している女性メディアに携われるようなところがいいのかなと思いました。同じような業界で出版社もありますが、新卒で出版社はとてもハードルが高いんです。大手と言われるところは、インターンから参加していないと難しいですし、そうでなければ契約社員になります。フリーランスはちょっと、と思っていたタイミングなので、契約社員もまだリスクが高いなと思いました。そのほかの化粧品関連のメディアを探して、「ウーマンポータル」という女性向けのメディアを運営している株式会社M社への入社を目指し、内定をいただくことが出来ました。

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