実感する、自分自身の成長と責任

一度目の独立のことを「ふわふわしていた」と形容する織井さん。それと比較した、二度目の独立の時感じたことを教えてくださいました。

ターニングポイントは、離婚の経験と、N社の早期退職依頼の二つです。どちらもシュロスバーグの「予期せぬ転機」で、とても驚きましたし、渦中はとても辛かったです。でも辛いまま腐ってしまわず、立ち直れたのが良かったなと思えます。自分としてはチャンスをしっかり生かすことができたのかなと捉えています。

2016年に二回目の独立をしてから、信用はとても大切だと日々実感しています。お客様を裏切ってはいけない、損害を与えてはいけない、もし何か間違いがあったら申し訳なくてどうしようもない……そんな責任の重みをひしひしと感じます。一回目は今ほど責任の重さを感じていなかったのは、業務の内容の他にも、行政書士の資格を持っていないとできない仕事が依頼されているということや、私がいろいろな仕事や企業での経験を通して成長したこともあると思います。

そうは言いつつ、仕事は最高の遊びだと思っているんです。CAの頃は、夜に飲み会に行ったり合コンに行ったり、よくあるくだらない遊びが楽しかったんですが、こういう遊びってそのうち飽きるんです。
でも仕事は飽きない! 何か課題があったらそれをクリアする。そうするとまた次の課題が出てくる。課題一つ一つを試行錯誤しながらクリアしていくのが本当に楽しいですね、何よりも一番面白いです。
仕事を義務だと思ったことはなくて、仕事が趣味だと言い切れます。もちろん仕事をする上での責任やプレッシャーを感じることはありますが、独立している立場であれば、対人関係やお客様はこちらで選ぶことができますから。自分が心地よい環境を作りながら働くことができて、充実していると思います。

経営する二つの事務所で、これまでの経験から得たスキルを大いに活用している織井さん。経営者ならではの悩みもあると仰りながら、楽しそうに笑っていらしたのが印象的でした。様々なことに興味を持って自分がやりたいことを取捨選択し、仕事でありつつもそれを楽しむという姿勢は、女性のみならず、これからの時代を生きていくのに欠かせないスタンスなのだろうな、と著者も思ったのでした。
(文章・写真:吉田けい)


織井さんに聞いた
10年後、20年後のセルフイメージ

おりい行政書士事務所 https://office-orii.com/

とも経営研究所 https://careerreadyfor.com/


 

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