力強い言葉に後押しされ、新事業スタート

水口さん、いよいよ整理収納アドバイザーとして一本立ちとなりました。もともとの才能、着々と積み上げてきた経験が合わさった実力は、水口さんが思いもよらなかった分野でも輝き出します。

F社との契約を終了し、いよいよ整理収納アドバイザーとして一本立ちしました。「ちぃのおかたづけポケット」という屋号は、F社と契約する前、アシスタント時代から使っていたのですが、独立して法人様からの引き合いが多くなり、企業研修部門として「京桜コンサルティング」の看板も掲げました。しばらく二つの屋号を並走させていたのですが、その状態が自分にはしっくりこなくて、昨年「C.O.P.コンサルティング」に統合しました。

F社との契約終了後も、個人のお客様に向けてお片付けのサポートをしていくつもりだったのですが、思いがけず企業様からの引き合いが多くなりました。ビジネス勉強会の同期で、F社の状況や契約について相談していた方が、自社でも整理整頓で困っているから助けてくれないかと声をかけてくださったんです。「水口さんの整理整頓は企業に必要なノウハウだと思うから、企業版のサポートを充実させて、もっと力を発揮したらどうか」と仰って下さり、法人の最初のお客様として実施させていただきました。その後、毎年のように業務の拡張、スタッフ増員と事業規模がスケールアップされるにつれ、その度にお声をかけて頂いてます。当時お一人だったスタッフは、今やリモート専属の方も含め、七人のスタッフを抱えていらっしゃいます。それから法人、士業、面白いところでは整骨院なんかもご紹介でお声がけいただき、ご依頼いただくことが多くなりました。

現在の主な業務は、法人様の事業所のお片付けや書類整理のサポートです。個人様のご自宅のお片付けも継続して下さる方が多く有難いことです。

法人様のサポートで多いのが、事務室・書庫の書類管理です。経理や法務では法律で数年間の保存が義務付けられている書類があるので、それらを効率よく整頓しながら保存する方法をご提案させていただきます。書類にスムーズな流れのルールを作り、年度ごとの保存~廃棄(法定義務保存以降)のサイクルが回せるようにします。そうする事で常にほぼ一定量の収納空間の維持が可能になり、書庫とPCを繋ぐ、分かり易い確実な管理が出来上がるのです。社歴がある会社様ほど保存方法のルールが曖昧で、年代によっても保存方法が違ったりするので、そうしたところも一括してルールを作っていくサポートをさせていただいています。

レイアウト変更や書庫でなくても、日常業務での整理整頓を承ることも多いです。よくご依頼いただくのは社長様含めて五名前後の、家庭的な規模の企業様なのですが、社長様と社員様の距離が近いからこそ、本当に言いたいことが言えなくなってしまっていることが多々あるんですね。それから、自分の担当業務内では効率のよい仕組みが作れていても、それを周囲に共有するまでには至らなかったり。そうしたところで、皆さんが持っている問題意識や今現在のやり方をヒアリングして、社員の皆様で整頓ルールやその作り方、タイトル付け方などをご自分達で考えて頂くようにしています。外部のプロが軸をご提案させていただいて、最終的にご自分たちで決めることで、その後も継続しやすくなるという事なんです。

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