大切なものを守るための仕事
~プライベートを活かして強みに~
市川 純太 さん
会社員
ワークライフバランスコンサルタント
東京都出身。新卒で大手人材サービス会社に入職し、現在に至る。企業向けの営業、派遣社員のコーディネートの経験を経て、コールセンターのマネジメント、システム開発、派遣以外の人材サービスの企業向け企画営業等を歴任。現在は公的機関の受託事業を手掛ける部門で、社内外のリソースからなるプロジェクトを複数管理。
プライベートでは保育園に通う娘さんと息子さんをお持ちのお父さん。社内で先駆けて2カ月の育休を取得した経験もある。
組織の中で強みを活かしていくには?
就職氷河期と言われた時代にまだまだこれからの業界だった派遣業界に就職され、20年以上。「派遣の営業は苦手」とおっしゃる市川さんですが、より自分の強みや力が発揮できる方向に、かじ取りもされてきたように感じます。
2015年から営業部門に異動になりました。現在は人材のご紹介ではなく、主には官公庁や自治体の受託事業の獲得と管理を行っています。
事業はその都度プロジェクトチームを立ち上げて進めます。事業獲得までは主に社内のリソース、その後のフェーズでは外部のプロフェッショナルな方も含めてプロジェクト化して行います。私はメンバーのアサインやプロセス管理、スケジュール管理の役割です。
リソースの獲得も誰でもいいわけではなく、「この案件ならこの人を」と根拠があってピックアップすることが必要です。会社に長く居るので、社内のどこにどんなリソースがあるかは何となくわかっているというのが自身の強みとしてあると思います。
新卒当時、人材派遣の業界は黎明期ではあったのですが、これから伸びると言われている業界でした。
その頃は就職氷河期と言われ、希望通りの就職先を見つけるのが難しい時期でした。
私は大学で社会学を専攻していたことから、メーカや小売りといった業界よりなじみやすかったということがあって、現在の会社を志望しました。入社時は人材派遣の営業をして人材を派遣して管理して、という業務をしていましたが、企業向けの提案をやってみたいということはずっと希望していて伝えていて、現在は人材派遣の業務は行わない役割についています。
実は、自分自身はもともと社交的じゃないのです。家族や仕事場でも「ホスピタリティがない」と言われたりするのですが。(笑)
プロジェクトチームなどの限られた場で関係性ができると、じっくり安心して仕事ができるというタイプです。だから派遣業務は難しかったですね。
でも、そういう性質が自分にあるから、他の人が持つ性質や能力を察知するのは早いです。必要に迫られて、という側面もあるのですが勘が働きます。その人が持っている性質を知りたい、と常にアンテナを張っているからだと思います。それは今の、プロジェクトチームのリソースを見つけることには役に立っていると思っています。