これからの働き方をはっきりと『決めた』
もしかしたらそこでの仕事が一番つらかったかもしれない、とおっしゃる金入さん。でもそういう経験が、金入さんに大きなターニングポイントになる決意をもたらしました。
担当するお客様のところに入ってサポートをしていたのですが、そこでの仕事は2020年の1月で終了しました。私の考えとして、採用の根幹部分を外部の人間が考えるということにはずっと違和感がありました。あくまで自社でできるようになるまでのサポートするのが採用のプロの仕事だと思っています。
担当したお客様では、自社の社員さんが力をつけてきたのでもうお役御免かな、という思いがありました。
今、まさにターニングポイントかな、と思っているのですが、これからは「やりたいな、と思う仕事や仲間とじゃないとやらない」とはっきりと決めたんです。
今まではそうはいっても、と、収入の面や保育園のことなど事情もありました。
でもここにきて、「妥協してやる仕事はやっぱりうまくいかない。自分が納得してやっていることであれば、、収入は後からついてくるよね」ということは肌感覚で感じてきた気がしています。時代の流れもありますしね。
もう履歴書なんか書くには複雑すぎるし、そういうキャリアの道は外れたな、と思っています。
アウトドアイベントの会社もふらっと入ったのですが、やりたいことに近い、想いが近いと思ったから。
今一緒に幼稚園や保育園でアウトドア教育の担当している人がすごくて。何でもできるのです。
保育士でも先生でもないし、そういう勉強はしていないのですが、応用力があり何でも作ってしまうし、子ども達を惹きつけるのがもの凄くうまい。
どうしてそんな風にできるのですか?と聞いたら、全く違う分野のものに常にアンテナを張っていて、そこから発想やアイディアをもらっていると。
そういう刺激的な人と働けることってすごく大事なことだと思います。
一番最初に入った会社の入社面接の時に、「もし明日からこの会社が飲食店やりますって言ったらどうする?」って聞かれたんですよ。
その時、「全然いいんじゃないんですか?このメンバーならできると思います」って答えたのですけど、今でもそういうスタンスに変わりはないですね。
私は仕事内容を変えることに違和感はなくて、でもどういう人と仕事をするかは気になります。働き方とかスタンスが合わないな、と思うと、歩み寄れないことも多くなってきました。
直接一緒に仕事を進めていくメンバーは特に、意識の根底が一緒じゃないと進められない。どっちを向いて仕事をするか、同じ側を向いているか、は、重要だと感じています。
先日、今参加しているNPOの活動で高校生に社会人が仕事の話をする、というイベントがあり、話をさせてもらったのですが、そこでもそのあたりのことは強調しました。さまざまなキャリアを積んできた私ですが、「誰と仕事をするか」を基準に選択してきたことに後悔はしていません。どういう人がそこに居て、どういう人と働くかは大事だよっていうのは、特にちゃんと伝えたつもりです。