生活と一緒に楽しむ働き方
~自分のペースで仕事も生活も楽しむ~

小手嗣雄(こて つぎお)さん

福岡生まれ。転勤の多い父の仕事の関係で転校を経験する。小学校では野球、中学では卓球に打ち込むスポーツ少年。東京の大学への進学を機に一人暮らしを開始。卒業後にレコード会社に就職。販売促進部門で幅広い業務を担当するが、入社3年目に依願退職を選択、マーケティングリサーチやデータ収集、販促プランニングを行う会社に転職。初の男性社員として社長の直下で22年間勤める。2018年3月に独立・起業。各種調査・データ整備、スポーツコーディネート、フードコーディネートと3つの事業を抱える株式会社デイライトの代表取締役として活躍中。フードコーディネート事業を担当する料理家でもある奥様のこてやすこさんと、猫のはっちゃくくんとの2人と1匹暮らし。


株式会社デイライトのお仕事

22年間勤められた会社を退社され、独立。2018年3月に株式会社デイライトを設立し、ご自身で活躍の場を広げていらっしゃる小手さん。今現在展開されているお仕事についてお聞きしました。

今の業務は主に3つあります。ひとつは、データの収集・整備・調査の仕事です。
どこに何があるか、実際の位置情報を収集調査して、地図会社さんなどに納品するという仕事で、これは前に勤めていた会社の時から引き続き行っていて、かれこれ20年以上やっています。

この仕事をもう少しわかりやすく説明しますね。

地図には当たり前ですが様々な位置情報が載っています。コンビニエンスストアや学校、病院、レストラン、ホテル、公園、遊園地、駐車場などなど。それらの位置情報が今もその場所にその名称のままで確かに存在するか、移転や閉鎖、名称変更が無いか、営業時間は変わっていないか、などをWebや電話、場合によっては現地に出向いて調査しています。

最近は現地調査のお問い合わせが増えてきました。インターネットで調べられる情報では他のサービスと差別化が図れず、現地に行かないとわからない情報が求められているのではと思っています。

現地調査は楽しいです。単純に普段行くことがない、いろんな場所に行けるからです。僕のように移動が全く気にならない、旅好きの人には共感していただけるかと思います。あと、僕は辛いことがあってもどこかに楽しみを見つけてなんだかんだ頑張れちゃう性格なのも大きいですね。(笑)

こんなこともしています。季節コンテンツの取材です。例えば春はお花見、夏は花火大会・海水浴、秋は紅葉・味覚狩り、冬はイルミネーション・スキー場などの情報を取材して、画像を収集してWebなどで公開している会社さんに納めています。

位置情報を扱っているので、お客様からご提供いただく名称と住所のリストを基に、様々なフォーマットの地図にその位置を正確にプロット(緯度経度の座標を取得)することも行っています。

データ収集・整備のお仕事は何も位置情報に限ったことではありません。企業が実施するアンケートの送付や回収、返信の催促、集計・入力といった仕事もやらせてもらっています。

二つめがスポーツコーディネートです。

主にサッカーの選手・指導者、サッカーチームを海外に留学・遠征するお手伝いや、逆に海外の優秀なコーチを日本に招いて、全国各地でサッカー教室を開催させていただく、というコーディネートの仕事をしています。

僕は日本の営業窓口を担当して、例えば選手が海外に行ったときに、選手がどこのクラブに練習参加するのかとか現地でのアテンド・通訳、日本に招へいするコーチの人選などは、僕がお客様のご要望などを現地に伝えて現地のビジネスパートナーが担当します。

スポーツコーディネートの仕事も前職からやっていたことです。

この仕事は喜んでいただけるお客様の顔が直接見れること、それが何より楽しい。それから若い選手や熱い情熱を持った指導者の方と接することが多いので、パワーと元気をもらえます。僕は小・中・高・大とそれぞれ異なるスポーツをやってきましたが、仕事で出会うサッカー選手の中には物心ついた時にサッカーを始めて、将来はプロになることを目指している人もいるわけです。彼らのサッカーにかける情熱、ひたむきさ、支えてくれる周りの人への感謝、何不自由なくサッカーができる環境への感謝など、僕にはとても学びになるし、心打たれます。キラキラした目を見ていると自分自身も若返りますし、何か始めなきゃという気にもなり、勇気をもらえます。

三つめはフードコーディネートの仕事で、これは妻が担当をしています。料理教室や出張料理、レシピ開発・監修などの仕事になります。

現在、妻は毎週土曜日に西荻窪で「ippo食堂」という家庭料理を提供するお店をやっています。結婚した頃はさほど料理に関心がない様子でしたが、何がきっかけだったのか、まさかお店をやることになるなんて・・・。

妻も一歩を踏み出す勇気を与えてくれた人、支えてくれる人との出会いがきっとあったのだと思います。

最近では、三鷹市に「えんがわ家」という多世代シェアハウス×コミュニティプレイスがあるのですが、そこで何かイベントがある時にお声がけいただいて、お料理を提供させてもらったりもしています。

先程も申し上げた通り僕は前職でいろんなことをしていたのですが、当時まだ日本で売られていなかったオリーブオイルをスペインから輸入して、レストランなどに販売する仕事も担当していました。ほぼ1人で営業から商品の発送まで行っていましたね。この仕事ではたくさんの飲食店のシェフ、料理研究家、デパート・スーパーの仕入れ担当の方とお目にかかることができました。データ整備やサッカーの仕事で交わる方とは全く異なるタイプの方々でしたので、最初はおっかなびっくりでしたが、お会いしてみるとオイルひとつにも熱いこだわりを持ったプロの方々で、楽しくお仕事させていただきました。

このオリーブオイルで培った人脈や輸入ノウハウなども、今後弊社のフードコーディネート事業を大きくしていく上できっと役に立ってくれるのではと期待しています。

データ調査とスポーツコーディネートとフードコーディネートと、一見何の脈略もない仕事内容ではありますが、僕の中でこだわっていることがあります。
それは『手作り感』を大事にしていきたいということです。

例えばデータ調査の仕事で言いますと、『データ』っていうとデジタルなクールなイメージがありますよね。でも、どこに何があるかという情報は、施設に直接電話をして確認したりもするんです。アナログな作業を経て、世にはデジタルとして出ていくのですけれど、その前にある直接人と人で行う手作業の部分を大切にしたくて。

仕事の環境も、今後AIなどが発達してとってかわられる部分も確かにあると思うのですが、人が考えたり、人の手で調べたことが価値あることもたくさんあると思う。そういう人の手作り感というのはこれからの時代もっと見直されていくと思いますし、大事にしていきたいと思っています。

スポーツコーディネートも言ってみれば全部手作り、オーダーメイドなんです。例えば海外へのサッカー留学では、スペインサッカー留学10日間〇万円とかあらかじめ価格が決まっているわけでなく、海外でどういう練習をしたいのか、渡航選手のレベルにあったクラブを探すこと、現地の練習クラブがどんなサッカーを持ち味としているのか、その選手にフィットする練習環境は何なのか、現地の言葉を学ぶような時間も取りたいのか、とにかくサッカー三昧で過ごしたいのか、世界遺産や美術館を訪れるなど見聞を広げる時間も持ちたいのか、グルメも楽しみたいのか、選手やコーチ、チームにもいろいろ希望がある。オーダーメイドでそのチーム、その方だけの留学・遠征プランを作っています。

日本で行うサッカークリニック(サッカー教室)もそうですね。選手やチームによって今抱えている課題があって、どんなテーマで実施して欲しいかは様々です。グラウンドでの実戦トレーニングに重きをおく場合もあれば、スライドを使ったり試合映像を見たりしながら座学をメインで行う場合もあります。

フード事業はもちろん手作りですね。

三つの事業それぞれで手作り感や手のぬくもりがお客様に伝わるていねいな仕事を積み重ねていきたいと思っています。

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